中空アイアンとは?選ぶ人が多い理由と特徴・本間ゴルフのイチオシ中空アイアンを解説

アイアンショットにおいて、芯でしっかりと捉えることは飛距離や方向性を安定させるために重要です。しかし、体から離れた掌よりも小さなヘッドの芯にピンポイントに当てるには相当の練習が必要です。もっと簡単に打てるアイアンがあったらいいのに、と思っている方もいるでしょう。

そんな方は中空アイアンを検討してみてはいかがでしょうか?ゴルフ初心者から上級者に向けてミスショットに強いと言われている中空アイアンは、日本のゴルファーに人気があります。

本記事では中空アイアンの概要や向いている人の特徴に加えてキャビティバックやマッスルバックの違いなど、よくある中空アイアンに関する疑問を解説しています。

目次

中空アイアンとは?魅力と特徴について

中空アイアンとは、アイアンヘッドの中が通常のアイアンと異なる造りをしています。中空アイアンの歴史は古く、昔から作られていたゴルフクラブですが、昨今使いやすいと注目を集めているクラブです。一般的なアイアンとどのような構造や違いがあるのか確認していきましょう。

中空アイアンの基本構造

アイアン内部が中空構造となっているクラブです。空洞部分を作ることで、スイートスポット以外でミートした時でも、ヘッド部分のたわみで飛ばすことができます。そのため安定した飛距離を実現しやすいのが特徴です。

以前は、空洞にすることで打感や打音に課題を抱えていました。しかし各メーカーが充填材や重心調整のためのウエイトを配置するなど工夫をこらした結果、打感を追求できるクラブになったことが人気に繋がっています。

そして、デザイン性も追求したモデルが出たことにより上級者が使っているかっこいいモデルのようなアイアンが増えました。近年は性能とデザインの両面からみて、幅広いレベルのゴルファーにとって魅力的なクラブも増えています。

キャビティバックやマッスルバックとの違いについて

一般的なアイアンは、フェースの裏面が凹んでいたり出っ張っている形になっていたりしており、これらをキャビティバックやマッスルバックと呼びます。

中空構造のアイアンは、このキャビティバックやマッスルバックよりも、さらにやさしいアイアンです。

キャビティバックは、フェース裏が凹んでおり重心を分散し、スイートスポットが広くなっています。そのため、初心者やミスショットを極力減らしたいゴルファーに適しています。

マッスルバックは、裏側がフラットで高重心設計のモデルが多いです。高度な技術を要しますが、高低差やスピン量など細かい打球を打ち分けることができるため、精密なショットを求める上級者向けとなっています。

この二つのクラブヘッドよりやさしく設定されているのが中空アイアンであり、マッスルバックのようなヘッド形状で、キャビティバックよりも打ちやすく、飛距離を求めるゴルファーは中空アイアンがおすすめです。

どのヘッドを選ぶかはプレースタイルや自身の技術レベルによって変わってきます。何を最優先にしたいかを考えてクラブを選ぶようにしましょう。

初心者から上級者まで対応できる設計

中空アイアンは、スイートスポットが広いことでミスショットに強いため、初心者にはもちろん、ミスが許されない上級者からプロまでも使用しているクラブです。

打点が上下左右に多少ブレても、打球の飛距離やスピン量が変わりづらいため打球が計算しやすいクラブです。ボールへの当たりの厚さによって、飛距離のブレを少なくする目的で上級者も重宝しています。

アイアンは、想定した距離を正確な位置に飛ばすことが目的のため、打球の横ブレだけではなく飛距離の縦ブレが少ないことも中空アイアンが人気の理由のひとつです。

スピン性能と弾道の違い

中空アイアンは、従来のアイアンと比べてスピンや弾道に違いがあります。

中空アイアンは、反発が良いことから高弾道・低スピンで飛距離を重視した設計が多く、通常のアイアンに比べて直線的で強い弾道になります。そのため、風が強い場面でも飛距離を求める時に有利です。直線的で強い弾道のため、グリーンを直接狙うシチュエーションでは、グリーンでの止まりがやや難しくなる場合があります。

一方、キャビティやマッスルバックアイアンは、インパクトした瞬間にフェースにボールがくっついている時間が長いことでスピンがかかりやすくコントロール性に優れています。弾道はやや高めで、ボールにスピンがかかるため、グリーン上で止まりやすい球となる傾向があります。

スイングスピードによってもボールの高さが異なり、コントロール性が変わってきます。クラブの性能と自分のスイングによって、どのような球が出やすいのかも気にしてみると良いかもしれません。

中空アイアンがゴルファーに支持される理由

ゴルフコースを回っている人を見ると、中空アイアンを使用している人の割合が最近増えています。中空アイアンは、1970年代に登場したものの打感や中空による音が課題で、当時は浸透しませんでした。それが今になって脚光を浴びているのはなぜでしょうか?その理由について解説します。

中空アイアンの技術革新とニーズの変化

中空アイアンの再燃ブームの背景には、技術革新とゴルファーのニーズの変化があります。

最新の中空アイアンは、内部素材や設計が進化し、従来よりも飛距離性能と寛容性が大幅に向上しました。同時に、打感や打音の改善が進み、従来のアイアンに近いフィーリングを実現したことが大きな要因です。

そして見た目にもかっこいいデザインを追求したことで、幅広いレベルのゴルファーに支持されるようになり、さらにプロや上級者が競技で採用し始めたことで、一般ゴルファーにもその性能が認知され、需要が再び高まってきました。

ミスヒットに強い設計が好まれている

クラブヘッドには重心があり、その重心とボールの中心を捉えることでクラブ本来の飛距離やスピン量を実現します。クラブの重心を少し外してしまうと、ボールとクラブの衝突によってヘッドがブレてミスショットに繋がります。

中空アイアンは、クラブヘッドの重量をヘッドの外周に分散することで、ヘッド中央より低重心を実現し、ミスヒットした際のヘッドのブレを抑制する仕組みになっています。

そのため、ミスヒットをした時も、ミスショットになりにくく飛距離と方向性が安定するということで中空アイアンの人気が高まっています。

飛距離性能と方向性のバランスが良い

中空アイアンは、その構造からフェースでボールを弾くように打てるため、飛距離が出やすいクラブです。一般的に、同じ距離が出るクラブであれば、小さい番手の方がシャフトも短く扱いやすい傾向があります。

いつも5番アイアンで打っていたのを中空アイアンにしたら6番もしくは7番アイアンで打てるようになるとしたら、中空アイアンにした方がミスショットは減り方向性のコントロールもしやすくなる傾向があります。

アイアンは、クラブの特性上飛ばすクラブではなく正確性が求められることから、中空アイアンを利用する意味は大きくあるといえます。

力がなくてもしっかり飛ぶやさしい設計

中空アイアンはスイートスポットが広いため、ボールにしっかりと当てることが比較的容易で飛びやすいクラブです。そのため、女性でもしっかりと飛距離を出すことができます。

スイングスピードがゆっくりでも飛距離を稼ぎやすく、特にロングアイアンの代わりとして利用する方もいます。ロングアイアンの操作性を維持しながら、ユーティリティに近い飛距離と安定性を提供する役割を果たします。

ミスに強いクラブであることから、飛距離のロスも減らすことができるので多くのゴルファーにとって計算しやすいクラブといえるでしょう。

プロも使う中空アイアン

初心者だけでなく、プロゴルファーも愛用する選手がいるほど中空アイアンは人気です。プロにとっては一打のミスが致命傷になることもあるため、ミスへの許容度が高いことはとても魅力的です。

練習では8割できたことも、緊張した場面で成功率が下がることがあります。自身の性格や特性を理解した中で安定を求める場合にも、中空アイアンは役立ちます。

中空アイアンの選び方

人気の中空アイアンは種類が豊富にあり、どれを選んで良いのかわからない方も多いかと思います。自分に合う中空アイアンを選ぶ基準をみていきましょう。

ヘッドの形状や大きさで選ぶ

クラブによってヘッドの形状や大きさが異なります。クラブのヘッドは、マッスルバック型やキャビティバック型などがあります。クラブの操作性で選ぶのであればキャビティバック、中上級者でゴルフに自信がある人であればマッスルバックでも良いでしょう。

一般的にクラブヘッドは大きい方が球にあたりやすく初心者向きといわれています。より高度な操作ができる方は小さめのヘッドにチャレンジしてみてもよいでしょう。

ロフト角で選ぶ

次はロフト角で考えてみましょう。スイングスピードが比較的ゆるやかな初心者の方や女性の方はロフト角が大きいアイアンがおすすめです。スイングスピードがゆっくりでも、しっかりとボールを上げることができます。

中〜上級者で飛距離を伸ばしたい方であれば、ロフト角が小さいものの方が、ボール初速が上がり、比較的ランが出やすいため適しています。ただし、曲がりやすさもあるため、より高度なテクニックが求められます。

重心設計で選ぶ

中空アイアンによってクラブヘッドの操作性を上げるために、内部に重心を操作するウエイトを内蔵するなど工夫を凝らしています。

重心位置を、より低重心にするようにウエイトを配置すると、ボールが上がりやすくなります。トップ気味のボールが多い方などは、このような工夫をしているクラブもあるため、自身のゴルフの課題に応じて選ぶのも良いでしょう。

ソール幅で選ぶ

ソール幅が広いものは、重心を低く設定でき、ボールが上がりやすくなります。ミスショットのリスクを減らす目的で中空アイアンを求めるのであれば、ソール幅が広めのものが安心です。

中〜上級者であれば、クラブの扱いやすさの点から考えてソールの薄いアイアンを選択するのも良いでしょう。ソールが薄いほど、ヘッドを振り抜きやすくクラブ操作が行いやすくなります。

重量で選ぶ

アイアンの重量は、シャフトの重さによって決まります。自分のスイングスピードやスイングタイプに合うバランスを考慮することが大切です。

しっかりとスイングできる力があれば、重いシャフトの方が球に力が伝わり、方向性や打感が安定するため飛距離を伸ばすことができます。初心者の方は、シャフトが軽い方がヘッドスピードを向上させ、振り抜きやすくなります。

クラブ全体の重量は、スイングのテンポに大きく影響してきます。

よくある「中空アイアン」についての疑問

中空アイアンについて理解が深まってきたところで、よく出る疑問についてまとめました。中空アイアンについてのポイントを整理しながら、確認しましょう。

飛距離は伸びる?落ちる?

中空アイアンは、飛距離性能を重視した設計となっており、通常のアイアンよりも飛距離が伸びることが多いです。特にヘッドスピードが遅いゴルファーやミスヒットの場合でも安定した飛距離を得やすいという特徴があります。

打感は硬い?柔らかい?

中空構造の内部にフォームや充填材が使用されていることで、通常のキャビティバックに近い柔らかさを実現しているモデルも多くあります。

メーカー・モデルによっても打感は様々なので、なるべく一度試打をして感触を確かめてみることをおすすめします。

価格は通常のアイアンと比べて高い?

中空アイアンは通常のアイアンよりも内部構造が複雑なため、製造工程や素材にコストがかかります。そのため、一般的には高価格帯なことが多いです。

ただし、最新技術を多く採用しており、プレミアムモデルとして位置付けられる事も多く、クラブの性能を考えるとコストパフォーマンスは高いといえます。長く使うクラブだからこそ、納得するクラブを選びたい方は、中空アイアンを試してみる価値は十分あります。

ボールは風に強い?弱い?

中空アイアンは飛距離性能を求めるために、低スピンでかつ強い弾道を実現する設計が多いため、風の強い日のラウンドに向いている傾向があります。直進性の高い弾道を打ちやすく、風の影響を受けにくいのが特徴です。

プロの場合は、悪天候下でもプレーする必要があります。中空アイアンは、風を切る低スピンの強い弾道になりやすい傾向があります。こうした状況下でも高いパフォーマンスを実現できます。

ロフト角にも影響を受けますので、自分のプレースタイルに合ったモデルを選択しましょう。

本間ゴルフ特選 中空アイアン

ここからは初心者でも使いやすい本間ゴルフの中空アイアンのモデルについてご紹介します。

本間ゴルフがこだわったT//WORLD Hx

中空アイアンの良さを最大限引き出すことに注力したモデル。飛ばせる自分への最短ルートへ本間ゴルフが自信を持っておすすめする一本です。

ゴルファーの琴線に触れる顔と打感を実現

アイアンを構えた時に違いがわかる顔のよさを備えたクラブ。フェースには剛性と反発性能が高い高強度マレージング鋼を採用し、はじき感とスピンの入りやすさを両立させたモデルです。中空アイアンでありながら、ボールを捉えた時の心地よい打感を表現しました。

飛びとやさしさを備えスタイリッシュに

TEAM HONMAが優勝を飾った時に手にしていた名器のようなスタイリッシュで洗練されたデザインのT//WORLD Hx。シャープな見た目でありながらも、やさしさを備えた飛び系の中空アイアンです。

ミスヒットにも強く安定した飛距離と高弾道を実現

中空アイアン特有のスイートスポットの広さに加えて、絶妙なバランスを実現するウエイトビスと内部ウエイトを配置して、ミスヒット時でも安定した飛距離と高弾道を実現しています。どんな状況でも、確実に飛距離を稼ぎます。

T//WORLD Hxの商品詳細はこちら

ゴルフスクールでしっかりと基礎を学ぶ

日本の武道の考え方に「守破離」というものがあります。まずは「守」の基本をしっかり身につけることで、次のステップへとスムーズに進むことができます。

ゴルフも同じで、独学で身につけてもある程度の所までは可能ですが、そこから伸び悩むことも多くあります。これからゴルフを始めようとしている方や、始めたばかりの方は次のことを知っておきましょう。

上手くなりたいなら最初が肝心

ゴルフを始めたばかりで自己流で練習していると、癖がついてしまいます。その癖がゴルフを続けていく時に上達の妨げになることもあるので、最初に正しいスイングを習うことが肝心です。

個々のスイングの課題や癖は異なりますが、初心者の方にとって必要な基礎知識はもちろん、中級者以上のゴルファーの方で、100切りができる日やできない日がある場合も、レッスンを受けることで一気に壁を乗り越えることができる場合もあります。ゴルフのプロに習うことは、特に初心者にとって大きな意味があります

ぜひ有効に活用してみましょう。

ゴルフのメーカー直営スクールだからこその利点がある

本間ゴルフのゴルフスクールでは、レベルに関係なく全てのゴルファーに当てはまる「基本」を習得することで、あらゆるゴルファーの悩みの解消につなげることが可能です。また、基本を習得する事に焦点をあてたレッスンは「場所ごとに毎回違った事を言われて戸惑う」などのスクールの悩みも解消されます。

さらに、インストラクターがゴルファー一人ひとりの悩みが解消できるようにマンツーマンレッスンを行います。各々で異なった課題に対して、カウンセリングを通して目標を設定し達成に向けてサポートします。

レッスンの場で自身のスイングの改善ポイントが見やすいように、スイング解析ソフト「iPad V1 Golf」や打球解析機などを用いて、より修正ポイントがわかりやすく、充実したレッスンを受けることも可能です。

またメーカー直営だからこそ、その時の自分に合ったクラブ選びをサポートしてくれます。実際に打ちながら選べるため、自分に合うクラブ選びを行えます。

新しいクラブを買う前に試打をしてみよう

ゴルフクラブ選びに後悔したくない方は、地域の試打会に参加してみるのもよいでしょう。そこで様々なクラブを試して自分に合うクラブを見つけることができます。

試打の時間がとれないという方は、試打レンタルクラブサービスという方法もあります。

試打レンタルクラブサービスは、1本から配送可能で自宅まで届けてくれます。最新モデルも取り扱いをしているので、気になるモデルがある方は積極的に利用してみましょう。

話題の中空アイアンを使ってゴルフをしよう!

ゴルフ上達のためには、自分に合うクラブを選ぶことが重要です。初心者のうちから上級者モデルで練習しても感覚が掴みづらいものです。中空アイアンは、ミスヒットに強いクラブのため、初心者に適しているクラブといえます。

中級者や上級者の方も、プロが使用する中空アイアンを試してみると、新しい感覚でゴルフを展開できる可能性があります。今ひとつスコアが伸びないという方はチャレンジしてみる価値はあるでしょう。

今のクラブを中空アイアンに持ち替えるだけでスコア向上も夢ではないかもしれません。

クラブの特性を理解しながら、楽しいゴルフライフを過ごしましょう!

この記事を書いた人

本間ゴルフメディア編集部。
ゴルフビジネスを紹介するブログを中心に公開しています。

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